さんがい松を巻く

松の図柄は多く

1.神保氏から伝授された「松尾の松」「やさしい松」

2.古内氏の考案された「さんがい松」

3.地方では誰とはなしに巻かれてきた「君津地方の松」

4.私自身が工夫したものには、絵本によく描かれる「街道の松」


があります。


古内氏の「さんがい松」は、巻く手順が唄になっており、とても覚えやすいので以下に記しておきます。

『かのこ かのこ と積み上げて、枝もしっかり幹太く、これぞ我が家のさんがい松』

か = 煮干ぴょう

の = 海苔干ぴょう

こ = ごはん(すし飯)

を意味します。

なお、松の部分は自宅の松の種類により五葉松など自由に変えます。

このようにして文字ではなく「唄」にして覚えておくとは「さすが」と思いました。おばあさんらしいアイデアですね。念仏講の延長かな?などと思ったりして私も暗誦したものです。そして受講生の皆さんにもそっくり伝えています。とにかく教えやすいこと絶品なのです。巻き方は、著書を参考にしてください。


※著書は3冊ありますので、以下に紹介しておきます。

・『楽しくつくる祭りずし』 全国学校給食協会 発行(1985.6)

・『祭りずし、郷土ずし』 全国学校給食協会 発行(1987.6)

・『母と子の楽しい太巻き祭りずし作り方教室』 東京書店 発行(2009.12)


当研究会の講師は上記の著書を教科書にして、講習会を行っております。