現在は太巻き講座が始まると第1回目はバラの花から始まりますが、昔は「基本の花」通称「チューリップ」が初心者の心得でした。
バラの花が考えられた頃は、卵焼きは鶏卵2コで1枚分と決まっていたのですが、どうも花弁の感じが渦巻き状でバラらしくないということで、会員のH氏が工夫し現在のようになりました。
薄い卵焼きの方がバラの花弁らしくなりましたが、原案は地元の東金の方々の案です。
バラの後日談を1つ紹介しましょう。
当時、「バラが咲いた バラが咲いた」の歌詞で有名なのはマイク・マキ氏の唄でしたが、縁があって某所において彼にバラの花を教え、当方のスタッフと交流するチャンスがありました。 マイク氏はとても器用な方で、初めてとはとても思えない出来栄えのバラを巻かれました。
さあ皆さんも巻いてみましょう。
あっ!そうそうバラの花は「市川市の花」市花でもあります。また昭和20年代には市川市国分新山の、式場病院ではたくさんのバラを栽培しており、これが戦後の園芸ブームの先駆けとなったそうです。 その頃の私は隣の化学療法研究所付属病院に勤務しており、毎日、入院患者と職員の給食に追われていましたので、バラ栽培の情報は心の慰みでもありました。 まさか「バラの花の太巻きずし」を作るようになるとは、夢にも思いませんでした。
わらべは見たり 野なかのバラ
あさとくきよく 嬉しや 見んと
あかず 眺めん
バラバラ赤き 荒れ野のバラ
(野なかのバラ)
♪ 当時の女学生の愛唱歌より