あげは蝶を教えていただく

「あげは蝶」ができたから、見に来たいよ(山武のお声がかかった!)
いそいそと出かけました。いつもの場所へ。

出来上がった作品を見せていただき仰天しました。それは蝶でもあり蛾にも見えたからです。 作り方を見たときに私なりに、左右の上羽根と下羽根をそれぞれ計4枚作るのかと思い込んでいたのですが、いざ教えてもらうと それぞれ左右の上下を半裁の海苔で作り、合わせ仕上げているではありませんか。この考え方(方法)には仰天しました。 「なるほど。。こういう方法もあるのか???」

正直なところ、まさに降参という感じでしたね。大げさに言えばカルチャーショックでした。 現在でも、よくもまあ考えたものだ。という評価に変わりません。脱帽です。 単純に教わるだけの人には、農婦の工夫であることが、真実、理解できるのか?といつも考えながら教えています。それだけに、ややしつこく説明せざるを得ません。 ふっと思うことは、子供のころに「折り紙」をたくさん折った経験があるのかもしれませんね。

このようなわけで私も2~3本作らせていただき、大学に持ち帰りました。 早速日頃からご理解のある矢野教授に報告いたしましたところ、あげは蝶と聞いてたいへん驚かれましたが、触覚をご覧になって、ただ一言 「君、これは蛾ですね。蝶の胴はもっと細いですよ」 まさにその通りなのです。さすがと感じ、以来、蝶の胴の太さには細心の注意をはらって指導をするように心がけています。 皆さんも十分注意いたしましょう。 ついでに、たまには《昆虫図鑑》などを見ることが、指導者として必要かもしれません。