満開のさくら

東金高女の出身かと思われる方が、ふっとつぶやいた言葉です。

「学校の行き帰りに通った、八鶴湖の湖畔の桜をイメージして巻いてみました。乙女時代の、思い出の光景からの作品です。」

ずいぶんロマンチックな方だなあ。そして私も乙女時代をふっと思い出したのですが、残念ながら私には女学生時代の思い出は、爆撃で破壊された校舎と校庭、分散、仮校舎、での生活ばかりでしたから、心の底から「羨ましい」と思った言葉でした。

それにしても「美しい太巻きずしだなあ」と思いました。

この太巻きは爆発的な人気で、多くの人々に喜んで受け入れられて今日に至っています。

3月3日のひな祭りに因んで巻くものに内裏様がありますが、その時に必ず巻くのが桜と橘で、これは指導する講師たちの腕の見せどころだと言われております。

桜の時期には入学、入社をはじめ人生にかかわる行事が多く、それらに伴う人気のある太巻きずしです。

また枝ぶりの手法を覚えると、応用がきいて色々な樹を巻くこともできます。